はかりを作る時にJCSS校正が必要な理由

なぜ必要とされるのかを知っておこう

なぜはかりをつくるときに、JCSS校正が必要なのでしょうか。品質システムが正当であることだけではなく、天秤や秤、これらに使用するための分銅を構成した結果が、どのように確かでどのように不確かなのかを表記することが必要です。不確かさが表記された国家的な標準とのトレーサビリティが表記されていることによって、国際的に使用するときにどれくらい正確なのか、どれくらい不正確なのかを知ることができます。どんなに正確な天秤や秤であっても、不確かさは存在していることは有名です。自社だけで校正していた時代には、正確さのみに配慮がいき、不確かさについてあまり考えずにトレーサビリティについて考えられていました。しかし、不確かさを明確にすることで、自社で提供している製品がどれくらい正確なのかを明確にすることが可能です。

利用するときに信頼性が増すから

また、JCSS校正されたはかりを利用して製品を作ることによって、品質システムが信頼性の高いものであることを理解してもらえます。JCSS認定を受けた秤を利用して製品を作ることにより、品質に信頼性が置ける商品を作ることができるといえるでしょう。認定を受けているものに関しては標章付きの証明書が添付されています。添付されている証明書を確認することで、どのような測定値になったのか、結果などを理解することが可能です。自社内だけで行うのではなく、外部の信頼性あふれる企業に依頼して製品を納品してもらうことで、証明書のついたものを利用できます。品質システムに信頼のおける製品を作るためにも必要といえるでしょう。

実験についても正確さが必要となる

特に製品などを作るだけではなく、実験などの研究用として使用する場合は重要なことといえます。はかりの信頼度が低ければ、実験に対しての信頼性がなくなってしまうからです。国際的に信頼できる実験を行うためには、国家的な標準とのトレーサビリティが表記されているものを利用することが必要となります。国際的な発見を目指すために使用するだけでなく、製薬など人体に大きな影響を及ぼすもの、さらに地球環境などの大きな影響を与えるものなど多岐にわたる研究に使用される物です。だからこそ、信頼性の高いものを使用しなければなりません。使用する前に標章付きの証明書があるのかどうか確認してから使用することが必要といえます。利用する前に必ず確認して、不確かさの値をチェックしてから使用することで正確な実験につながるでしょう。