はかりの正確性を維持することは重要なことである

はかりは質量を計量するための機器ですが、よごれなどが影響してしまうと誤差がでることがあるため、きちんと正確に計量できているかは定期的に点検する必要があります。この精密機器は医薬品や食品業界で用いられたり、研究機関などで用いられたりと多様な現場で使われており、品質管理の現場も例外ではありません。はかりが正確に計量できているかどうか調整を図る際の基準にJCSS基準などの基準が設けられており、こうした調整を専門的に行っている会社もあります。そうはいっても毎日使用するこの精密機器を毎日JCSS基準を用いてチェックしてもらうということは現実的ではありません。はかりの使用者は日常点検や定期点検などを行うことで、正確性を維持しようとしているところも多いのです。そこで、この精密機器の校正の手順をご紹介しましょう。

どのような方法で点検できるのか

この精密機器を使用する担当者によって行うことができる日常点検や定期点検の手順についてご説明しましょう。まず、水平性について確認してから、計量皿に汚れが付着していないかどうかを確かめた後、電源を入れてから計量物を載せます。その後、計量物をおろした後、きちんとゼロの状態に戻っているかを数回繰り返してかくにんします。その後、普段使用している重量分銅を載せた際に重量表示が正しいかどうかを、次の複数通りの方法でそれぞれ確認していきます。この精密機器のひょう量の分銅をのせたとき、重量表示が正しいかということと、そのひょう量の半分の分銅と3分の1の分銅を載せたときに正しく表示されるかどうかを確認します。そして次にひょう量の半分と3分の1の分銅を事前に位置を決めた計量皿の中央や端などの位置にのせ重量表示が正しいかを確認したりします。

丁寧に点検していくことで正確性を保とう

このような手順で日常点検や定期点検を行い、JCSSの基準に基づくチェックを定期的に受けることで、正確性を維持することができます。この精密機器は物の質量を図ったり、決められた質量の物質を図り取ったりするために、汚れなどで正確に計測できないと困ってしまいます。こうした点検をきちんと行うことによって、計量の正確性を維持することが可能になるのです。細かな点検作業とも言えますが、こうした点検手順はJCSS基準にも沿っているもので、日常的に行っていくことによって正確性を維持することにもなります。そして、丁寧にチェックしていくと、この精密機器を大切に使用し、長く使えることにもなるのです。

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